仮説検証・顧客開発

インタビュー議事録を仮説検証に変える5ステップ

インタビューの議事録を仮説検証に変える5ステップ。原文、引用、解釈、仮説、次の行動をつなぎ、判断の根拠にする実務フローを解説します。

(更新: )

インタビューをしても、議事録が共有フォルダに残るだけでは、次の判断に結び付きにくくなります。発言を要約して終わらせず、どの仮説への材料かを明確にすることで、面談は組織の学習資産になります。

5ステップ

1. 原文を残す

要約の前に、許可された範囲で原文・日時・対象者の役割・対話の目的を保存します。引用を後から確認できる状態が、解釈の誤りを減らします。

2. 事実と解釈を分ける

「月末に差戻しが多い」は発言または観察の記録です。「自動化を望んでいる」は解釈かもしれません。両者を一つの文章に混ぜないようにします。

3. 関連する仮説を結ぶ

一つの発言が顧客課題、利用状況、価格、導入障壁など複数の仮説に関わることがあります。無理に一つへ決めず、関連先と理由を記録します。

4. 支持・反証・中立を仮置きする

判定は暫定です。引用だけでは結論できないときは中立にし、追加で確かめる問いを書きます。AIの分類結果も提案として扱い、人が文脈を確認します。

5. 次の意思決定を残す

「次は別の役割の人にも聞く」「価格ではなく導入手順を確認する」など、結果から取る行動を一つ決めます。仮説の状態だけでなく、なぜそう判断したかを残すことが重要です。

Startups with AIでの使い方

議事録から引用を確認し、仮説ボード上で支持・反証・中立を見比べます。FactSheetへ反映する前に、現在値と提案値を比較して承認するため、AIの抽出がそのまま確定情報になることを避けられます。

議事録は、テキストの貼り付けのほか、ファイル(txt・md・docx・pdf・xlsx・pptx)でも入れられます。AIの判定は提案で、根拠になった発言は仮説ボードから確認できます。

まとめ

  • 原文、事実、解釈、判断を分ける
  • 引用と仮説を結び、結論の根拠をたどれるようにする
  • 次の検証行動まで記録する

記録の簡易テンプレート

面談の目的:何の仮説を確かめるためか
対象と文脈:役割、利用場面、必要な背景
原文・引用:判断に関係する発言
事実:発言から直接読み取れること
解釈:仮説への支持・反証・中立と、その理由
未解決:今回だけでは分からないこと
次の行動:誰に、何を、どう確認するか

この形式にすると、面談に参加していない人も、結論だけでなく根拠へ戻れます。記録者が変わっても比較しやすくなり、同じ質問を繰り返すことも減らせます。

要約を使う際の注意

AIによる要約や分類は、記録を読む入口として便利です。ただし、文脈の省略や誤った関連付けが起こり得ます。重要な判断やFactSheetへの反映の前には、元の議事録・引用を確認し、提案と確定情報を分けます。

チームで見直す観点

  • 一つの面談だけで仮説を確定扱いにしていないか
  • 対象者の役割や状況が異なる証拠を比較したか
  • 判断に使った引用へ後から戻れるか
  • 次の検証が、未解決の問いに対応しているか

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