新規事業実務
新規事業の企画書を48時間で仕上げるチームの実務フロー
「企画書作成に1〜2ヶ月かかった」と感じるチームと、48時間で仕上げるチームの差は、フローと優先順位の設計にあります。
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「企画書の作成に1〜2ヶ月かかった」という声を新規事業担当者からよく聞きます。一方、慣れたチームは48時間で投資判断できるレベルの企画書を仕上げます。この差はセンスではなく、フローと優先順位の設計の違いです。
時間がかかる企画書作成の共通パターン
時間がかかるチームには共通のパターンがあります。
- 完璧主義の調査:「情報が揃ってから書き始めよう」と調査が終わらない
- 構成から始める:何を書くかより「きれいなフォーマット」から入る
- 一人で全部やろうとする:財務・市場・競合・戦略を一人で完結させようとする
- レビューを最後にまとめる:全部書いてからフィードバックを受ける
これらを逆にすると、48時間で動く企画書が作れます。
48時間フロー(実務設計)
Day1・前半(0〜8時間):骨格を先に作る
最初の8時間で「骨格だけの企画書」を完成させます。数字は仮置きでも、空欄でも構いません。
□ 解決する課題の1文定義(誰の・何の課題・なぜ今)
□ ターゲット顧客のペルソナ(1〜2名)
□ 価値提案の仮説(なぜ自社がやるべきか)
□ 収益モデルの方向性(どこからお金をもらうか)
□ 必要な情報の洗い出し(何がまだ分かっていないか)
このリストが揃ったら、足りない情報を調べるフェーズに入ります。「何が分かっていないか」を明確にしてから調査するため、調査の範囲が絞られます。
Day1・後半(8〜16時間):数字を埋める
市場規模・競合・財務の3領域を並行して調査します。
Day2・前半(16〜32時間):整合性チェックとストーリー化
数字が揃ったら、全体の整合性を確認します。
チェック項目:
□ TAM ≥ SAM ≥ SOM ≥ 目標売上高 になっているか
□ 損益分岐点は現実的に到達可能な売上水準か
□ 競合との差別化は「価格が安い」以外の軸で語れるか
□ 課題→解決策→市場→収益→実行の流れが一本線になっているか
Day2・後半(32〜48時間):フィードバックと修正
完成前に社内の別部門や信頼できる外部の人間に見せ、想定外の質問をぶつけてもらいます。「なぜここの数字はこうなの?」に答えられないところが弱点です。修正は2〜3時間で終わらせます。
AIで短縮できる工程
上記フローのうち、AIで大きく短縮できるのは以下です。
- 市場規模のフェルミ推定(AIとの対話で仮設計)
- 競合比較表の初稿作成
- 財務モデルの骨格設計
- 整合性チェック(数字の矛盾指摘)
Startups with AIは、これらを全13章の流れで、順番に対話しながら進められます。数字を埋める工程では、AIが計算の過程を示し、矛盾に気づいたら指摘します。最後の第13章で、全章の内容を突き合わせて確認します。
まとめ
- 「情報を揃えてから書く」ではなく「骨格を先に書いてから調査する」順序が重要
- TAM/SAM/SOM・P/L・競合比較の3領域を並行して進める
- 整合性チェックとフィードバックを早めに入れることで品質が安定する
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