新規事業実務
経営層を動かす新規事業プレゼンの構成テンプレート
15分・9スライドの構成テンプレート。経営層が評価する「信頼性・リスク理解・タイミング」への答え方。
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経営層への新規事業プレゼンは、時間が短い(多くは15〜30分)にもかかわらず、意思決定への影響が大きい場です。「良い事業計画が承認されなかった」と感じる担当者の多くは、内容より「伝え方の構成」に問題があります。
経営層が新規事業プレゼンで評価していること
経営層は担当者が思うより「アイデアの斬新さ」を重視していません。彼らが判断しているのは以下の3点です。
- この担当者は信頼できるか(数字の根拠を答えられるか)
- 最悪のケースを想定しているか(リスクを理解しているか)
- これを「今」承認すべき理由があるか(タイミングの妥当性)
この3点に答える構成でプレゼンを設計します。
経営層向け・新規事業プレゼンのテンプレート(15分版)
スライド1:エグゼクティブサマリー(1分)
最初の1枚に全てのキーメッセージを入れます。後でスライドを見返す人のために、この1枚だけで概要が分かる構成にします。
・解決する課題(1文)
・ターゲット市場(SAM/SOM)
・収益モデル(どこからお金をもらうか)
・初期投資額と回収期間
・今承認すべき理由(1文)
スライド2〜3:課題と市場(3分)
「誰が・何に困っているか」を具体的な数字と事実で示します。「市場は成長している」という主張には、成長率の根拠(出所付き)を添えます。
よくある失敗:「DXが進んでいる中で〜」のような抽象的な市場背景だけで数字がない。
スライド4〜5:ソリューションと差別化(3分)
自社が提供する解決策と、競合との差別化ポイントを示します。「競合比較表」は「全項目◎」にしない。1〜2点に絞った具体的な差別化軸を示します。
スライド6〜7:財務計画(4分)
最も準備が必要なパートです。以下の3つを必ず含めます。
- 3ヶ年P/L(楽観・中位・保守の3シナリオ)
- 損益分岐点売上高(月次・年次)
- 初期投資額の内訳と回収期間
数字はスライドに貼るだけでなく、口頭で前提条件を説明できる準備をします。
スライド8:リスクと撤退基準(2分)
「このプロジェクトのリスクは何か、どう対応するか」を先手で示します。担当者自身がリスクを語ることで「分かってやっている」という信頼が生まれます。
撤退基準(数値)を記載することで、「ダラダラと続ける意図はない」というメッセージになります。
スライド9:アクションプランと必要なもの(1分)
承認後の最初の90日間でやることと、経営層に求めるリソース(予算・人員・権限)を明示します。「承認してくれれば何でもやります」ではなく、具体的な要求を示します。
プレゼン本番で守るべき3つのルール
ルール①:数字を聞かれたら即答する 「確認して後で…」は信頼を失います。主要な数字(BEP・投資額・回収期間・市場規模の根拠)は丸暗記しておきます。
ルール②:否定的な質問を歓迎する 「それは難しくないか?」という質問は、承認に向けた懸念の表明です。「おっしゃる通りです。その点はXXの方法で対処します」と答えられる準備をします。
ルール③:「今なぜか」を最後に繰り返す クロージングで「今承認する理由」を再度述べます。「来月でも同じ機会があるか」を考えさせることが、即断を促します。
Startups with AIとの連携
Startups with AIで生成されるインフォグラフィック(市場規模グラフ・損益分岐点グラフ・事業度マトリクス)は、上記テンプレートのスライド4〜7に組み込める画像(PNG)として出力されます。内容は、ご自身で確認・調整してください。
まとめ
- 経営層は「担当者の信頼性・リスク理解・タイミングの妥当性」を評価している
- 9スライド・15分構成で全ての要素をカバーする
- 数字の即答・否定質問への対応準備・「今なぜか」のクロージングが承認率を上げる